2014-10-31 22:03:33
ブルーナといた夏 その19
s木さんからいただいたcage.
ピンクの柵をつなぎ合わせて、好みの大きさに組み立てた。
今までのお産箱の位置から、和室と扉合わせの場所に移動させ、
ブルーナのお気に入りのベッドと古いバスタオルを左手奥に、
右手前には 念のためにおしっこシートを敷いて完成。
総勢6匹を新居に数メートルお引っ越し。
「さあて、じゃあ、ブルーナ 、行ってくるよ。」
お手伝いしている中国料理店にでかけようとすると
置いて行かれると思うのか、必死で
鳴くし、床も引っ掻く。
作ったばかりの高さ60cmのcageを助走せずに軽く飛び越えて
玄関で靴を履こうとするわたしのところまで来てしまった。
「あなた、やっぱり屋根つけなくちゃ、ブルーナ飛び出しちゃう。」
再度、ブルーナをcageに入れ、屋根をジョイントする。
「ブルーナ、いい子でね」
一緒に連れてってと鳴く声をあとにする。ごめんね。

母犬と子犬ひとつところで寄り添って眠るほほえましい情景が
目に浮かんだ、のだが。


ブルーナが子供たちを威嚇する。
子犬たちは 果敢に飛びつく。
振り払い、逃げ惑うブルーナ。
よく見るとたわわな乳房に血がにじんでいる。
「もう駄目だ。かわいそうで見ていられない。ブルーナ
出ておいで。」
「お前たちは中」
食らいついたブルーナの乳首を離すまいとしがみつき、
飛びかかる仔犬たちを制して、ブルーナをcageから引きずり出す。
わたしの膝の上に乗り、子供たちに唸り声を上げるブルーナ。
「もう、大丈夫だよ。よしよし、よく頑張ったね。
だんだん落ち着いてきたブルーナにご褒美のササミを遣る。
呑み込むように食べて、やっと一息。

「これからは、離乳食」

出産後すぐに届けられたパピーフードをお湯で湿めらせて柔らかくして
から、cageにいれる。
子犬たちは何の疑問も持たず、エサ入れに頭を突っ込んで、食べる。
「な~んだ、もっと早く離乳食にすればよかったね。ブルーナ
ゴメンネ。」
と、ブルーナの頭をなでていると、プ~ンと悪臭がする。
誰かのウンチだ。
今まで、ブルーナ任せだった排泄が 離乳により居場所を分けたことで
わたしたちの仕事になった。
一本が鷹の爪ほどのウンチをティシューで取り上げて捨てた。
これが 始まり。


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2014-10-31 21:23:56
ブルーナといた夏 その18
「ねえ、ふうちゃんの目が明いたんじゃない?」
生後12日目となる9月1日。
「ほらぁ」
「あっ、本当だ」
小さな顔の中に かすかな光がさしたようだ。
「目が開いた。目が明いた」さっそくmail
「ふうちゃんの目が開きそうです。」
「これからがもっと可愛い。でもこれからがもっと大変ですよ」

ふうちゃん、みいちゃんの順に。
いっちゃん、よっちゃん、ひいちゃんは ほぼ同時。

どれほど、見えるかは定かでないか よろよろと歩くように
なった。
今までは、「目指すはおっぱい」だったものが 明るい方にか、
動くものへか 頼りなく。

子供たちは目に見えて大きくなる。
昨日と今日と明日では確実に成長している。
ふうちゃんとみいちゃんは おっぱいを占有してる。
その間を、あとの3匹がワチャワチャと動き回る。
おっぱいにあぶれた ひいちゃんが、わたしの指を
おっぱいと思うのか、チュウチュウ吸うけれど
とがった歯と、細い爪が痛い。
「きっと、ブルーナも痛いよね。」
「ママって、大変」
もうすぐ、離乳


       つづく・・・・・
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2014-10-28 09:31:56
ブルーナといた夏 その17.
こどもたちの排泄物は みんなブルーナまかせだったけれど、
さすがに5匹がそれぞれ1キロ近くになると ブルーナも
大変そう。
自分の仕事とばかりに、おしりを舐め取るものの ゲップが
臭い。
すでに、ダンボールで作ったお産箱の壁15センチをのりこえようと
する子も出てきて、居場所を考えなくては。

8月31日は 別荘地サンランドの管理事務所のとなりにある
「のびろう」という和食の店で、臼澤がランチコンサートを
することになっていた。
旧知のS木さんご夫妻も わざわざ埼玉から来て下さることに

小鳥を飼育し、今は メス猫のモンちゃんを飼っているs木さんは
犬がちょっと怖い。
今は気の立っているブルーナの吠える声を 「犬好き」の人は
「はいはいはい、こどもを守ってるんだね。大丈夫だよ。はいはいはい」と
聞き流せるのだけれど、緊張感が全身からでているS木さんには
ブルーナは いつまでたっても吠え止まない。
「あっ、目があっちゃった」といっては、吠えられている。
S木さんの奥さんは 小さいころ犬を飼っていた経験から、
笑いながら「ほら、怖がっているから吠えられる」と
「あっ、まだ見てる。」s木さん。ワンワンワン。
トイレに立とうとして。ワンワンワンワン。
コーヒーを飲もうとして。ワンワンワンワンワン、ウー。
その、S木さんから 組み立て式のcageを持って来て下さるとの
お申し出。
「じゃ、来週持ってきますから」

よかった。それまで今のお産箱の壁を高くして 補強して、と。

            つづく....
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2014-10-28 09:06:42
ブルーナといた夏  その16
「こんなことになって、ほんとうにすみません」
H尾さんは、なんどもなんどもわたしたちに頭を
下げた。
「ねえ、最初はおとこのこって、ことでブルーノ。
それが出産して全部で6匹になってびっくりですね。
でも大丈夫です。いま、ブルーナ本当にいいママで
おっぱいもたくさんでているようだし。
こんな得がたい経験させてもらって楽しんでいますから」
「今、ブルーナに いっぱいおっぱい出してもらうために
朝晩ゆで卵 食べさせてますから。」
そう、ブルーナは日課の散歩から帰ると真っ先の子供
たちのところに駆け寄り、授乳をはじめる。
出産前は、人間が先、犬はあと、と食事のタイミングを
決めていたけれど こどもたちにおなかをすかせない様に
まず、授乳。
ぐんぐん大きくなる子が 飲みあぶれないように腹を
上にしておっぱいを遣るブルーナ。
その鼻の先にゆで卵入りのfoodのはいったbowlを持って
いってやると授乳しながら食べた。
「おかあさんが おっぱい遣りながら おにぎり食べてる
感じね」
「たくましいね。」「うつくしいな」夫はいつも感心している。

「ブルーナの里親さん探しも大変なのに、こどもたちまで。
ほんとうにすみません」
「六本木の獣医さんのところで一匹、引き取ってくれると
いってますから」
「見つからないようなら、わたしがブルーナを」
「今、いろいろあたっていますから」
「ほんとうに、すみません。」
H尾さんは、人脈を駆使して 里親さん探しをしてくれている。
けれど、ブルーナも 柴犬よりやや大きいサイズ。
そして、父親不明のこどもたちは どの大きさにまで育つか
わからない。
マンション暮らしの東京では いろいろ制約があって 成長サイズが
未定の子供たちを飼える人はなかなか見つかりそうにない。

「わたしたちも こちらでできるだけ探してみますから」

H尾さんが参加している読書会のメンバーからもたくさんのカンパを
いただいて「ブルーナのゆで卵代にします」

ブルーナが キュウキュウなくのをなだめながら、T葉さん・H尾さんの
BMWは ウスザワユージアムをあとにした。

              つづく.....

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2014-10-28 07:15:45
ブルーナといた夏 その15
8月27日、ブルーナの保護責任者のT葉さん・H尾さん
ご夫妻が 子供たちを確認にいらした。
出産してから気が立っているブルーナは、吠えるようになった。
車が着いた時も 叫ぶようにほえた。
おふたりが玄関までたどり着くまで、それはもう必死な声で。
「ぶうちゃん」H尾さんの声。
ブルーナがそれまでとはかわり、鼻をキュウキュウ鳴らし
始めた。

「おとこのこは、ここで、おんなこのはここ」と
画像で確認しながら、オスメスの判別をしていく。

ひいちゃん  メス
ふうちゃん  オス
みいちゃん  メス
よっちゃん  オス
いっちゃん  メス

「えらいね、ブルーナ、順番に産んだねぇ」
「父親は、濃い茶色の犬ってことですね」

生まれたとき真っ黒にみえたふうちゃんも濃い茶色で
落ち着いた。

「お鼻がピンクで、大丈夫でしょうか?」
「みいちゃん、おんなのこなんですね。この子だけお顔が蛇腹で
おとうさんチャウチャウでしょうか?危ぶまれますが、可愛くなり
ます?」
「大丈夫です。みんなかわいいです。」H尾さんは、一匹一匹抱き
上げては見分け方を絵に描いていく。
「あら、こんな絵 わかります?わかりますよね。」
「手足白い、しっぽの先も少し白い。」「濃いちゃいろ」
声に出しながら、特徴を書き加えていく。
「みいちゃんは、前足は白い。長手袋の貴婦人ですね。」
...今のところ貴婦人とは程遠い お顔立ちなのだけれど。


              つづく......
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