2014-11-01 06:46:27
ブルーナといた夏 その23
「俺のスリッパの片方が ないんだよ~。
知らない?」
夫は左右チグハグなスリッパを履いている。
「違うの履いたらいいじゃない」
「これ、気に入っているんだよ~」
「だって、なんだからしょうがないんじゃない」
ソファのしたからボロボロのスリッパの片方。
「だから、嫌なんだよ~」
「ブルーナ!!これはオ・レの。俺のなんだからな」
「叱るときに、名前を呼んじゃ駄目よ」
「叱ってるんじゃない。教えているんだ」
ブルーナは もう違うおもちゃを見つけて遊んでいる。

消耗品のおしっこシートを 車で15分のホームセンターに
買いに行くと 同じ売り場のおもちゃを 何か
買ってしまう。

わが家に来たばかりの時は おもちゃを渡しても興味を
示さなかった。
遊び方がわからないのかもしれない。
この頃は、ロープの端をひっぱったり、咥えてピヨピヨ
言わせたり、投げて受けたボールをドリブルしたりして
楽しそうだ。
一度などは、ピヨピヨ鳴るおもちゃを咥えたまま
Ⅰ澤さんを玄関までお迎えして
「ブルーナ、IQ低そうに見えるよ」と優しい声で笑われた。
寝床のマットにかけてあるバスタオルやストールは 子供たちの
cageに運んでやるのに、おもちゃは渡さない。
いくつも自分のbedに溜め込んでいる。
忘れたであろう、おもちゃを5匹に渡して遊ばせようとすると
「わたしの、わたしの」と首を伸ばして取ろうとした。
「ブルーナ、おとな気ないよ」
そう、ブルーナも遊びたい盛りのヤンママなのかもしれない。

           つづく・・・・・
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2014-11-01 06:24:11
ブルーナといた夏 その22
3.11のあの時、神楽坂の店では「酒器展」の真っただ中。
外出の予定の夫も 来客のため、出かけるのが少し遅くなっていた。

地震の多い東京でも あの揺れは並外れていた。
わたしは これが、関東大震災かと。
往年の名女優「入江孝子」が晩年住んでいた、築45年の一軒家を
和食器店として開放したわが家は 硝子窓も 壁もきしんで悲鳴をあげて
いた。
壁にかけた吊戸棚はバタンバタンとアンティークのペンダントライトは
グラングランと今しも天井にぶつかりそうで、家が倒壊するかもしれないと
頭をよぎったとき、
「あ~~~」と夫が悲痛な叫びをあげた。
「どうしたの?」いったい何事が起こったかと、震える声で尋ねるわたし。
「爪が~爪が折れた~」
「...........」
「今、爪ですか?」

数日後にギターライブの予定のあった夫は、
「だって、すぐ 伸びないんだよ~」
「家が、壊れるかもしれない時に、爪?」
「だって、爪がないと ギターひけないよ~」

これを書いている今、このエピソードは笑い話のひとつである。
しかし、臼澤の故郷「岩手県 上閉伊郡 大槌町」は 津波により
壊滅的な被害をうけた。
その傷跡は、3年たっても 癒えていない。

***********

ディナータイムの仕事を終えて、帰宅したとき
玄関まで迎えに出てくれた夫は
「今日も大変だったんだよ」
「どうしたの?」
「言わない!」
「言わないって、『大変だった』んでしょ?」
「裕美が笑うから言わない!」
「笑うかもしれないけど、なにがあったの?」
「.......あいつ等の ウンチが爪に入った。
俺、だから 嫌なんだよ~~」

この人といると 退屈しない。

        つづく・・・・・
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2014-11-01 06:24:10
ブルーナといた夏 その22
3.11のあの時、神楽坂の店では「酒器展」の真っただ中。
外出の予定の夫も 来客のため、出かけるのが少し遅くなっていた。

地震の多い東京でも あの揺れは並外れていた。
わたしは これが、関東大震災かと。
往年の名女優「入江孝子」が晩年住んでいた、築45年の一軒家を
和食器店として開放したわが家は 硝子窓も 壁もきしんで悲鳴をあげて
いた。
壁にかけた吊戸棚はバタンバタンとアンティークのペンダントライトは
グラングランと今しも天井にぶつかりそうで、家が倒壊するかもしれないと
頭をよぎったとき、
「あ~~~」と夫が悲痛な叫びをあげた。
「どうしたの?」いったい何事が起こったかと、震える声で尋ねるわたし。
「爪が~爪が折れた~」
「...........」
「今、爪ですか?」

数日後にギターライブの予定のあった夫は、
「だって、すぐ 伸びないんだよ~」
「家が、壊れるかもしれない時に、爪?」
「だって、爪がないと ギターひけないよ~」

これを書いている今、このエピソードは笑い話のひとつである。
しかし、臼澤の故郷「岩手県 上閉伊郡 大槌町」は 津波により
壊滅的な被害をうけた。
その傷跡は、3年たっても 癒えていない。

***********

ディナータイムの仕事を終えて、帰宅したとき
玄関まで迎えに出てくれた夫は
「今日も大変だったんだよ」
「どうしたの?」
「言わない!」
「言わないって、『大変だった』んでしょ?」
「裕美が笑うから言わない!」
「笑うかもしれないけど、なにがあったの?」
「.......あいつ等の ウンチが爪に入った。
俺、だから 嫌なんだよ~~」

この人といると 退屈しない。

        つづく・・・・・
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2014-10-31 22:46:20
ブルーナといた夏 その21
朝、6時には ブルーナの散歩だ。
以前は外飼いでつながれたまま、排泄はその紐の
届く範囲。
妊娠中に2度部屋の中で 粗相しただけで 外でしか
しない。
本当は シートの上でしてくれれば 雨降りの時に
散歩に出かけないで済むので 粗相のときも 叱らないで
かえってほめたくらいだけど 習慣化しなかった。

まずは、浅間高原ホテルのドッグランで十分に走らせてから
別荘地の中を歩く。
子犬たちの目が開かないうちは 二人で行っていたのだが、
5匹の動きが活発になるにつれ、夫一人にブルーナを散歩に
連れ出してもらい、その間に子供たちの寝床を整え、タオルを
交換し、おしっこシートを入れ替え、湿めらせておいたフードを
与えて、わたしたちの朝ごはんの準備をする。

ごはんとお味噌汁と納豆時々とろろにチェンジ。
お砂糖入りの卵焼きか 塩サケorサバ文化干し、
お漬物は欠かせない。
代わり映えしないが夫は毎度
「美味しいね。美味しいね」
「ありがとう」といって食べてくれる。
散歩から帰ったブルーナの足を拭いて、仔犬たちの所へ
送り込み、ひととおり授乳したら ご褒美に茹でたササミ。
さて、わたしたちの朝ごはん、と思うと プ~ンと匂う。

ある朝、起きて 仔犬たちの所へ行ったら 4匹は例によって
ワチャワチャと しかし ひいちゃんだけが cageの隅っこで
「伏せ」の姿勢で 背中に誰かのウンチを載せていた。
「どんな、イジメ?」
なんでそんなことになっていたのか、いまだ 謎。

      つづく・・・・・
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2014-10-31 22:22:55
ブルーナといた夏 その20.
おしっこシートは 大発明。
数回分のおしっこを吸い取ってくれる。
しかしウンチは3Ⅾのためその効果は
及ばない。
5匹が5匹ともウンチする。
当たり前だ。
まだ、おしっこ場と寝床の区別もつかないので遊んでいるかと思うと
ウンチしている。
おしっこシートごとつかんて新しいシートに取り換えると、すぐ
違うのが来てウンチする。
シートの真上でしてくれたらいいのに、二枚の狭間ウンチする。
ウンチしながら移動する。
シートを片付けようとcageに近づくとワチャワチャと寄ってきて
みんなでウンチを踏み荒す。
ウンチ踏みつけた足で cage入口から潜りこんでシートを替えている
わたしに乗っかり、かみつき、髪の毛を咥えて引っ張る。
隙間から出ようとする。
「NO!NO!NO!」大声をあげても効き目なし。
やっとのことで交換し終えると、替えたばかりのシートの上で
「きれいなところでウンチしたかったんだ」と、また する。

夜中はできるだけ犬たちを刺激しないように。
ひとたび 目を覚ませば、「腹減った。何か食わせろ」
食べたら食べたで、心太方式、
「ウンチ」「ウンチ」「ウンチ」「ウンチ」「ウンチ」。
シートの交換に一時間は寝られない。
朝まで寝ていてくれたら 一回ですむ。
しかし、初老と更年期のわたしたちは 夜中に手洗いに起きてしまう。
そーっと、そーっとふすまを開け、細心の注意を払い、足音もたてない
ようにしているのに 毎度バレた。

           つづく・・・・・
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