2014-11-25 05:24:31
ブルーナといた夏 その38
二匹が 新しい家族の所に 行ってからも 子供たちは
日に日に大きくなるので cageが 狭く感じる。
早く 店内片付けて 自由に走り回らせてやりたいけれど
おしっこシートの交換とエサ遣りで 気力がない。

朝晩めっきり寒くなってきたので いただいたホットカーペットと
こたつで暖をとると 一層 部屋が窮屈。

子供たちはお天気の良い日には テラスで順番にひなたぼっこ。
寒い時は 猫のようにこたつで抱いていた。

「あんなに小さかったのにね」
「大きくなったね」
「どの子か 駄目になるんじゃないかと心配したけど、もう
大丈夫だね」
「ここまでくれば 大丈夫よ」
携帯で今このときを写真に収めたいのだけれど、じっとして
いられない子犬たちのベストショットがなかなか撮れない。

いっちゃんは ものずきんさんが「いっちゃんのままで」と
いうことなので いっちゃんとわたしたちも呼んでいたが、
里親さんが 名前を決められた子は その名前で呼ぶように
していた。

ひいちゃんは 「ブルーナ」の子供。ブルーナと言えば
ミッフィーの作者。ミッフィーは現地では「ナインチェ」
こうさぎの意。ということで Ⅰ澤さんが「ナインチェ」と
名付けられたひいちゃん。
きれいな明るい茶色の立ち耳で お鼻がまだピンク。
ちょっとこまったな?みたいなお目目の可愛い子。
「ナインチェ」という名前がぴったり。

          つづく・・・・・


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2014-11-22 06:17:10
ブルーナといた夏 その37
北軽井沢の 別荘地に 永住もしくは 長期滞在する
人たちの平均年齢は 高いように思う。
出勤や 通学必須の人には アクセスが悪いので
自由業やリタイア組などのスローシフターが多い。
わたしたちも その傾向。
N野さんは 幼稚舎から大学へ進み 稼業を継ぐべく
勉強のために 若者への誘惑の全くない 北軽井沢の別荘地に
いたものの 出会ったころは その目的も一区切りつけて
「自分探し」をしていた。
昨年は 一緒に「北軽井沢倶楽部」のフレンチレストランの
仕事をし 「接客」に魅力をみつけたようで 今年は
軽井沢で忙しく働いている。

学生時代は 水泳部で背泳の選手だったらしい彼は、犬が怖い。
春に ウスザワユージアムで 一緒に食事したときは 
丁度来客中のパピヨンが それまで寝ていたのに N野さんが
玄関に現れるや否や 激しく鳴きだした。
その声でフリーズした。

東京に帰るまでに また「うちで ご飯しようね」と
言ってはいたものの ブルーナと子犬たちのいるところには
申し訳なくって呼べないな、と思っていた矢先本人から
電話があった。
「でも、今犬がいるのよ。だから、お誘いできなくってどうしようかと
思っていたのね」
「僕、今 オーナーの犬の散歩してるんです。だから
犬がいても 大丈夫。」
「じゃあ、明日」

本当に大丈夫かしらと 訝しみながら 冷蔵庫の中の
食材一掃の お惣菜を適当に準備していると 時間通りに
到着した。
車が止まってからずっと 吠えていたブルーナも 顔を見て
害はないと判断したのか尻尾を振っている。
片膝をついて ブルーナを撫でているN野さん。
5か月前には 想像つかなかった光景。

ゆっくりデザートまで済ませて 帰りもブルーナに
ちゃんと挨拶して 帰って行った。
「じゃあ、また来年ね。その時は 犬はいないと思うけど」

「『男子三日会わざれば 括目して見よ。』だな。」と
深くうなずく夫。

             つづく・・・・・

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2014-11-22 05:40:44
ブルーナといた夏 その36
北軽井沢には いろいろな人がいる。
詩人のあの人も 直木賞作家のあの人も、お料理研究家のあの人も、
s籐さんは あのホテルの元オーナーだし、浅間高原ホテルで
お知り合いになったT平さんも 出版された本が話題になって
いて、
「この人も北軽井沢に今年から永住だって」って、ラジオを
聞いて勝手に存じ上げていた人。 

「清徳」が今年の営業が終わったので 2週間のんびりする予定だ
った10月は 浅間高原ホテルのお手伝いを頼まれたので、
タイ料理レストランの お運びから ベッドメイキングなどすることに
なった。

手伝うようになる前から T平さんご夫妻は ホテルのレストランに
よくいらしていて お見かけはしてたけれど、有名人にサインを
せがむ性質ではないので 接点はなかった。
けれど、わたしが レストランを手伝うようになると 必然話すように
なって、音楽と犬という共通の話題もあって とてもよくしてくださった。
夫とともに お食事のお相伴に与ったり、貴重なⅬPの鑑賞もご一緒した。

ご夫妻そろって愛犬家で わが家で 子犬が産まれたこと、北軽井沢永住で
なく東京の家は狭くて とても 犬が飼える状況でないこと。
なにより、北軽井沢のわが家は 夏仕様なので 10月に入った そのころには
もう朝版寒くて 越冬する根性がないことなどを お話すると
「床暖なんて いらないよ、ホットカーペットで十分。
余っているのがあるから 持ってきてあげる。」と
車で 取りにいってくださった。

ホテルで夫人をお待ちしていると 直接ウスザワユージアムに届けてくださった
とのこと。
行動力にビックリ&感謝。

まさにその日は みいちゃんとよっちゃんが 里子に出た日で ブルーナの
様子には 安心していたものの、残された子犬3匹は 次は我が身かと
怯えていたようだ。
(里親さんのところの方が 何倍もいい環境だということは 子犬には
わからないから 仕方がない)
いつもなら お客様に「だれだれ?なになに?」と人懐っこくわんわん鳴く子犬たちが
cageの後ろ壁に張り付くように「ここから出ないよ。ここにいるからね。」
「どこにもいかない」と抗議するかのように吠えたらしい。
夫人は 飼い犬たちの散歩のときに 知らない犬までついてきてしまうほどの
オーラがあるのに この日のチビたちには 効かなかったようだ。

「嫌われちゃったよ。」と 残念そう。
「すみません」

               つづく・・・・・
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2014-11-20 15:33:25
ブルーナといた夏 その35
ドアベルの音と同時に、駆け込んでくるブルーナと
息のあがった夫。
玄関まで出迎えて、ブルーナの足を拭いてリードを
はずす。
待ちきれないように 子供たちの所へまっしぐらの
ブルーナ。
その様子を見守るわたしたち。
子犬たちが騒ぐ。

ブルーナはひととおり 確認するといつものように
自分のベッドに戻り おもちゃで遊び始めてしまった。
「あれっ、みいちゃんとよっちゃんのいなくなったこと
わからないの?」
「5匹から3匹になったんだから 普通わかるでしょ。」
「でも、犬って 数で認識しないと思うよ。」
「探しもしないね。」
「なんか拍子抜けした。」
「犬って、こういうものなのかもね。まっ、よかったね。」
第一関門通過。
ひとまず 安堵。

             つづく・・・・・
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2014-11-18 06:48:01
ブルーナといた 夏 その34
いつものように 朝6時に ブルーナの散歩に
行く。
その間に 仔犬たちのcageの中をきれいにして
ちょっと早めに散歩から戻った夫と 軽めの朝食を
とる。
いつもの一日の始まり。
子犬が二匹いなくなる以外は。

時間通りにいらしたo木さんご夫妻。
今日は お仕事なのか お嬢さんはご一緒ではない。
車が着いたとき激しく吠えていたブルーナも
ご夫妻ご挨拶を終えた夫が もう一度散歩に行くよ、と
いうと 喜んで飛び出していった。
ブルーナを連れ出したすきに 子犬をお引き渡ししようと
作戦を練っていたのだ。
o木さんに パピーフードと ブルーナがベッドに敷いて
使っていた臭いの着いたカシミヤのマフラー(とっくにしなく
なった夫のお古)をお渡しして、みいちゃんとよっちゃんを
抱いたご夫妻を車の所までお送りする。
この日も 新鮮な野菜とたくさんのキウイフルーツと手作り
ジャムをお土産に頂いた。

「よろしくお願いいたします」
「ありがとうございます。大切にします」

日光浴でテラスに出たことしかなかった仔犬たちは不安げに
抱かれて、わたしを見ている。
「バイバイ、じゃあね」
振りかえしてくれることのない子犬たちに手を振った。

子犬が少なくなったことを ブルーナは悲しむだろうか?
部屋の中を探すだろうか?
前の出産のときより、きっと密接にかかわったであろう子犬との
別れは さぞや 辛いだろう。
そんな思いで、散歩から帰る夫とブルーナを 待った。


               つづく・・・・・
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