2014-12-04 06:54:14
ブルーナといた夏その39
60日目の朝、いっちゃんをものずきんさんご夫妻がお迎えに。
一日も早くの希望を なんとか60日まで待っていただいた。

三才のブルーナだって毎日抱きしめたいほど可愛いけれど
日に日に成長していく子犬の可愛さは格別。
昨日できなかったことが今日できるようになって、見るもの
なんでも新しく興味津々。
五番目に生まれたいっちゃんは いまだに一番おチビだけれど
幼顔で要領がいい。

朝一番で 引き取りにいらっしゃるということで ブルーナの
散歩の後は ずっといっちゃんを抱いていた。

ひいちゃんあらためナインチェもcageから出して出してと
騒いでいるが 今日はいっちゃんとお別れの日だから...

お渡しする使っていたバスタオルや ブルーナの臭いの着いた
ストール(女の子なので赤い着物用のショール)を
紙袋にいれ玄関先で待つ。

刻々と約束の時間が近づく、s籐夫人から携帯にtel。
「お疲れ様でした。今日で60日ですね。大変だったわね。
でも、いいことされたんですよ。みんないい子に育って、
うす沢さんのおかげ、お疲れ様でした。」
「はい、ありがとうございます。20日にブルーナと一番上の子を」
と言いながら、いっちゃんを抱きしめる手が震える。
手だけでなく、体も ガタガタと震えて涙がでてきて。
心細げに見上げるいっちゃんに しずくがおちる。
背後では 玄関先に立つわたしにブルーナが叫ぶ。
「わたしのあかちゃん、連れて行かないで。わたしのあかちゃん。」と
言っているように、今朝はどうしても聞こえる。
私が出かけようとするといつも「置いて行かないで、一緒に
連れてって」という 甘えん坊のブルーナの声が 子供と
引き離される母犬の悲痛な叫びに。
耐えかねて、いっちゃんを抱いたまま 玄関を出て 道の
真ん中で ものずきんさんを待つ。

約束の時間ぴったりに、奥さんの赤い車が角を曲がってやってきた。
寒い中、外で待っていたわたしに驚いて、
「遅くなりました。遅れましたか?すみません。あっ、おはようございます。」
「え、おはようございます。いえ、時間通りですよ。ブルーナが
あれだから、今、出てきたところなの」
まだ、ブルーナが吠えている。
耕也さんの大きい手の中に 小っちゃいいっちゃんをお渡しして
「よろしくおねがいします」
いっちゃんは 今までも何度も高橋さんに抱かれているけれど
テラス以外の外気は初めてなので やはりちょっと不安げ。
しかし、大事そうに抱える耕也さんの姿は わたしを安心させた。

       つづく・・・・・
| comments(0) | trackbacks(0) | この記事を編集する |
< ブルーナといた夏 その40 | main | ブルーナといた夏 その38 >