2014-11-22 06:17:10
ブルーナといた夏 その37
北軽井沢の 別荘地に 永住もしくは 長期滞在する
人たちの平均年齢は 高いように思う。
出勤や 通学必須の人には アクセスが悪いので
自由業やリタイア組などのスローシフターが多い。
わたしたちも その傾向。
N野さんは 幼稚舎から大学へ進み 稼業を継ぐべく
勉強のために 若者への誘惑の全くない 北軽井沢の別荘地に
いたものの 出会ったころは その目的も一区切りつけて
「自分探し」をしていた。
昨年は 一緒に「北軽井沢倶楽部」のフレンチレストランの
仕事をし 「接客」に魅力をみつけたようで 今年は
軽井沢で忙しく働いている。

学生時代は 水泳部で背泳の選手だったらしい彼は、犬が怖い。
春に ウスザワユージアムで 一緒に食事したときは 
丁度来客中のパピヨンが それまで寝ていたのに N野さんが
玄関に現れるや否や 激しく鳴きだした。
その声でフリーズした。

東京に帰るまでに また「うちで ご飯しようね」と
言ってはいたものの ブルーナと子犬たちのいるところには
申し訳なくって呼べないな、と思っていた矢先本人から
電話があった。
「でも、今犬がいるのよ。だから、お誘いできなくってどうしようかと
思っていたのね」
「僕、今 オーナーの犬の散歩してるんです。だから
犬がいても 大丈夫。」
「じゃあ、明日」

本当に大丈夫かしらと 訝しみながら 冷蔵庫の中の
食材一掃の お惣菜を適当に準備していると 時間通りに
到着した。
車が止まってからずっと 吠えていたブルーナも 顔を見て
害はないと判断したのか尻尾を振っている。
片膝をついて ブルーナを撫でているN野さん。
5か月前には 想像つかなかった光景。

ゆっくりデザートまで済ませて 帰りもブルーナに
ちゃんと挨拶して 帰って行った。
「じゃあ、また来年ね。その時は 犬はいないと思うけど」

「『男子三日会わざれば 括目して見よ。』だな。」と
深くうなずく夫。

             つづく・・・・・

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