2014-10-27 06:03:49
ブルーナといた夏 その9
避暑地の夏は、一年で一番の稼ぎ時。このときのために
中国料理のお店は4月下旬のゴールデンウィークから
わたしを 確保している。
学生の時から アルバイトは外食産業、自分で店を持つと
決めたときも 飲食にしようか物販にしようか迷った末、
夫と、ゴールデンタイムを過ごせる物販を選んだ。
半年東京、半年 北軽井沢の二拠点生活で、和食器店を
神楽坂で営んでいた時は できなかったことをしようと
思っていたので、飲食店のお手伝いのお話は、自分の適性
でもあるし、判り難い場所にあるわたしたちの店「ウスザワ
ユージアム」の 紹介もできるので、渡りに舟。
でも、このお盆のシーズンが忙しい、否、忙しいのはこのときだけ、
に 飼い犬が出産しそうなので休ませて欲しい、は言い出しにくい。

避暑地のTOPシーズンの後半、8月19日火曜日、今日「清徳」は
定休日、その日の早朝というか深夜2時ころ、寝室とふすまを隔てた
リビングルームで そわそわと歩き回るブルーナの爪の音で
目が覚めた。
わたしが、ふすまをあけて そばによると、ブルーナはキュンと
鼻をならした。その後もしばらく、うろうろと部屋の中を往復して、
ときどき助けを求めるようにわたしを見る。
一時間ばかり、歩き、意を決したように、お産箱の中に
入り、いつものベッドにバスタオルを何枚も敷いた上
くるくると二周回った後 場所を決めて 横になった。
リビングには 壁の明かりだけが 燈っていた。

            つづく...
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